昔の自分と今の自分がいつでも連続してるというのは幻想ですが現実です。過去をなかったことにするって無理だよね。マジ無理。記憶喪失かつどっか別の国に流れ着くとかならありか、ピアノマンみたいな。それ以外ならまず俺はつねに何かしらの過去と一緒にいるのです。俺の現状は過去の続きなのです。
klovきゅんはそーゆう過去を、原風景と積み重ねた過程両方をふまえて見つめることによって現状と今後を見直せ、と言っているのでしょう。俺は感動しました。
だって、安定してた過去→現在までのあり方を変えるのってつらいじゃん。原風景と積み重ねた過程、それをただ維持していくだけで楽に生きていけるならそれも悪くないわけよ。なのに、時代はディランが歌わなくても変わってしまうし、俺の考えも誰かの影響とかその他で変わっていくわけだよ。過去→現在→未来はいつも選択肢だらけだ。現実だから攻略チャートもない。リセットもない。フルボイスで奥行きがある。誰かを攻略する、王女を助ける、えっちをする、金をためる、学問やる、運動やる、音楽やる、喰う、寝る、生きる、目的は無限にあるので尚更どうしようもない! そんな世界ゲーム出来レース。でも自分のキャラを「作った時点」で大体は楽なルートをひとりひとつ貰えるものなのに、そこから逸脱しようとするのだろうか、彼は。いやむしろ誰もかもそういう一本道から落第せずにはいられないのではないか。彼もその避けられぬ逸脱に入ったのではないか。俺はそう思う。変化がない、というのは、人間死ななきゃ実現できねぇ。極端な話、息をするたび全く異なる空気を吸収している俺は常に違うものなのだ。入れ替わる細胞は設計図的に同じでも違う新しい俺なのだ。そんな感じで。
本質的に変わらない人間は表層的にガンガン変わったりする。表層的に変わらない人間は本質的にガンガン変わったりする。とにかく、俺はklovきゅんの文にけっこう衝撃をくらいました。ちょうど自分も何かと悩みが……まぁ、なんだ、勝手に変な盛り上がりをみせてしまった、ので見苦しいなぁとか思っていますぜ。すまねぇklov。