やぁやぁ久しぶりだね。このブログをわざわざ見てる人というのが*1もう居ないかと思っていたよ。
 この文章は、誰か*2僕以外の人物に読まれることを意図して書かれている。当たり前のことさ、インタァネット上のブログという場所(スペースすなわち宇宙)は、僕のような*3未・社会人であっても検閲を受けることなく、識者の意見を聞くことなく、自由かつ恥さらしな文章をアップロードしてしまうことによって、チラシの裏に書き散らしたような糞尿以下の文章から・時代が時代ならばクルアーンの如く崇められることになったかもしれない程の文章まで・に対して、他者の目にふれうるという大いなる可能性を付与する機能を持った実に画期的で*4ユビキタスでE-Larningなものなのだからね。ネットワークの偉大なる力は時間・空間を飛び越えて*5僕の考察を他者に届かせる。けれども一つ思考を留保して、ただただ単純に先行させることを止めてみよう、牛歩の動きこそが哲学において世界を、そして自身をも*6対象化するときに必要にして不可欠であるところのものであろうから、僕もそれに則ってみるのである。衒いながら。この上なく衒いながら。すると*7猿真似に過ぎないような哲学的思惟が、いささか自己陶酔気味な僕の脳内で偶然つながって面白い具合に電流を流した*8シナプスの類からか、あるいは世界を世界たらしめる*9背後世界から僕の内的感官が直観した何者かからか、その元々あったはずのところは判然としないながらも、確かに確かに立ち現れてくるのである。あぁそうだ、僕は先程「僕の考察を他者に届かせる」と言ったではないか。けれども僕は僕自身の考察をこうして文章に残している今この時、やろうと思えば自分の文章を読み直すことだってできる。なぜなら僕は(現代的に言うと)自由な意志の主体であるから。あるいは僕が自由の意志の主体であるかぎり。だから、僕は、*10僕の文章を僕自身によって読み返させるために、インタァネット上のブログという場所(スペース)に僕の文章を配置しようとしているのかもしれない。むしろそうなのだろう。他者によって読まれることを意図しつつ、他者によっては読まれないことも意図している。自分によって読まれることを意図しつつ、自分によって読まれないことも意図している。ブログは日記と少しだけ違うのではないだろうか、と常々思っていたのだが、このような相違点を偶然発見するに至ったのは僥倖だったかもしれない。とはいえ、これが本当に相違なのかどうかはさらに考察を要するような気もしないではないので、またの機会において綿密に論じてみようと思う。思うだけである。やるもやらぬも僕の自由意志のさじ加減一つである。本当に自由があるのならば。僕が必然性によって支配されていないのなら。それほどに問題が簡単かどうかは僕は判らない。判る気がしない。物自体。語り得ざるもの。我々を我々たらしめているもの。*11光。web時代において世界を世界たらしめているものがソースコードならば、神はハイパーテキストを生み出したプログラマなのだろうか。我々はファイルをアップロードされたサーバPCで、同時にブラウザを開きメディアを認識するPCなのだろうか。認識は相互のネットワークがつながった時のみありうるのだろうか。そのような思考実験をしてみたところで、*12マルチチュードにもあったようなただいま*13流行の「ネットワーク型」思考モデルに自らが絡め取られているだけであることを再認識し、少し頬を赤らめ、ひとり恥じらう自分である。気持ち悪い。*14アスカとの関係性におけるシンジのようだ。

 久しぶりにペンをとる気になって机に向かって*15はたと思い直してペンを苛立ち混じりに*16放り投げて少しかじかみ気味の指をキーボード上に配置してみるけれども気がなんとはなしに向かず、回転する業務用の椅子を回してベースギターを手に取り「めざせ! ポケモンマスター」のベースラインを引いてみたりした*17あとで改めて机に向かい*18駄弁とも多弁ともつかない*19言葉の羅列を並べてみる気になったのは、ほかでもない、今月中にまで提出期限が迫りつつある卒業論文仮題目申請の件について多少の考察を行い、その課程と結果について報告してみたくなったからだ。

 ショーペンハウアーにする。
 Mitleidの倫理学にする。

 あとは、今から、「デカンショ節」の最後の一人にして・働かずとも食っていけるだけの財産を得ていた文筆家にして・ヘーゲルに煮え湯を飲まされたアウトローにして・現代における諸問題を実に当時としてはラディカルに取り上げた先駆者にして・晩年にやっと「意志と表象としての世界」が認められた幸運の持ち主であるところのショーペンハウアーについて少しずつ読み進める以外に僕が行うべき・行わねばならない・行うだろうことは、ないわけである。

 だから読んで寝る。おやすみ。

*1:いつから書いてねぇのかと

*2:あなたです あ・な・た

*3:モラトリアム人間あるいはピーターパンシンドロームとルビが振られていたりいなかったり

*4:モバイル最高うううううう

*5:この考えが本当に「僕の」という所有格的な働きを持つ格助詞をつけうるものかどうかは、やはり考察に値する。その考察も「僕の」ものかどうか考察すべきである。以下無限に繰り返し

*6:客観化でもおk? でも俺なんとなく客観っていうと真理っぽい響きが(科学教のせいで)しちゃうからあくまで対象ってことにしたなぁ。

*7:先哲の胸を借りて哲学するのである『哲学の基礎』山本信 岩波書店 何年か忘れた

*8:閾刺激らめええええええええ

*9:現象界=経験界/叡知界=背後世界 でよろし? 二世界説ってありガチ(ガチでよくあるby太一)だけれどもそれだけメジャーですからね。

*10:The Beatlesに名曲がある。All through the day, "I me mine"なんですだよ

*11:神様ぁあああああ。あるいは親鸞における信とか?

*12:ネグリ&ハート。グーテンベルクプロジェクトとの絡みを知って驚愕。

*13:なんか交通地理学にもネットワークモデルが使われてた。でも実に明快だった。いやー理系のやつらのデータ化・モデル化スキルってマジすげーね。文系も見習うべきだわ

*14:自慰の対象と・自慰する主体。僕が自慰し、あなたは僕の自慰のおかず=すなわち世界であり。さらにあなたは僕の自慰を目撃する。ここにおいて、あなたはアスカで僕はシンジだ。では僕がこの構造を見た場合は……庵野監督と同じ立場として存在できるのだろうか。庵野監督は彼の作品において循環的に自己にまなざしを向け続けている。それは作品を作り他者に見せることを意図する全ての人間が抜けることのできない円環であり、我々もまたその円環の中に居ることを自覚すべきなのではないだろうか。と個人的に思っちゃウー☆

*15:だってペン使うような仕事じゃなかったじゃねーかwww

*16:綺麗な放物線を描いてゴミ袋にダイヴ☆したので涙目になりつつ「負けないもん」と独り言

*17:指があったまりました。ベース最高

*18:ところで早く弁当を食うことって早弁っていうけど、昼休みに食わずに放課後に食ったりすると「遅弁」っていうんかね。あったら面白い。小食女子が掃除の時間もずっと給食食ってて、嫌いなもの(ex・にんじん)がどうしても食べられなくて涙目になってるのとか見ると超萌えたあの頃を思い出した。

*19:「なーらばーっ♪」「初音ミクの暴走」初音ミク http://www.nicovideo.jp/watch/sm1342044 つるぺたつるぺた