poe?

好きな子に電話してみた。悲しいほど相手にされない俺涙目www すごーく婉曲に俺は既にフラれてるけどそれに気づけてない説が浮上。 一人で泣く。

かっきかっけ

右手にハサミを持つ。刃を開く。刃と刃の間に透明な空間ができる。そして、私の指の動きひとつで、その世界は二つの刃に挟まれて、消えて失せる。ハサミの刃と刃の間には虹がかかる。懸命に生きている人間の命のような美しい虹がかかる。それはステンレスの…

バスの終点につくとき、わざわざスイッチを押して降車することを示す人のことが妙に許せないときってねぇ?

猿ぐつわとボールギャグの区別がつかないままに今まで生きてきたけれども何ら不便を感じたことがなかったので、これからも何ら不便を感じずに生きていけると思っていましたが、そこは何が起きるかわからない人生色々男も色々女だって色々咲き乱れるの、花び…

CDを買うたびに「オリジナル・カラオケ」と「instrumental」の違いが気になっていた。どっちも歌ないだけじゃん、と思いこんでとりあえず気にしないようにすればするほど、意識に上ってきて仕方なかった。いらついた。そのいらいらは性犯罪になって現れるよ…

不幸なことに不幸がなかった 波風経たない平穏な日々 ぼくにはトラウマが必要か? 幸せなかぞく 幸せながっこう 満ち足りているからなにもいらない そのせいで気が狂いそうになる 挫折知らずのトラウマ知らず 知らないうちにプライドまみれ けれどもぼくがす…

金沢にはねっとりと湿った曇天がよく似合う。 春も終わりに近づく頃、道を覆うように枝を張り巡らせた桜の木々が雨に散らされて、路肩に花びらの成れの果てを汚泥にして溜めている。その上を繰り返し進んでいく車の轍が、まるで敷き詰めた赤色の絨緞を汚した…

まぁとにかく、大学生とかいうものである立場を生かして明治大正くらいみたいにマルクスを持って銀ブラをすればモボになってしまえるだろうに今の知識人ていうか高等遊民というかニートどもは理想主義を履き違えて三次元である現実ではなく二次元である仮想…

今日はぼくの誕生日 この世に生まれて出てきた日 猫が自転車に轢かれた 芝刈り機に黄色のテニスボールが引き裂かれる 今日はぼくの誕生日 この世に生まれて出てきた日 少女の笑い声がひびく 笑いながら身体をひらいて漏れる声がひびく 今日はぼくの誕生日 こ…

<<<あの子は死んだ口に出す言葉がない。この夕焼けを見ていると何も話せないような気がする。自転車を走らせながら、ぼくは後ろからついてくるサトの方を振り返る。 「走りながら後ろ向くんじゃねぇよ」 ぼくは少しだけ顔をひきつらせ、あわてて前に向き…

よみたきゃよむな よむならとめる無視できる奴だけどーぞ、重いよ?

「あながち嘘でもないんだよ、それ」とぼくが言うと彼女は必ず「あながち、って何だよ」と笑いながら聞き返すのだ。夏の日差しが窓とカーテンに折り畳まれて薄い光の線になり、それに晒された机は光線が通り過ぎた部分だけ焼けてしまっている。窓際に置かれ…

ピープショーってなんですか? って聞きかじりのブランキージェットシティの歌詞に出てきた名詞の意味を無邪気におねえちゃんに問いかけたら使用済みの生理用品を汚物入れ(なんで汚物なのかわたしにはわからない。フェミニストの人が聞いたら切れるんじゃな…

静電気で指がしびれた瞬間になんでこの世のすべてを嫌いになりそうなのか 触れることについて痛みが伴うとかそういうことがきっと嫌なのだろうか ざらざらした舌同士を絡ませあって傷を舐め合えば癒えるはずのトラウマも癒えず そのまま三秒後には消えてしま…

夜の校舎にやってきた。雲が上弦の月をすこしだけ隠している。ほのかに照らされた校舎は、日ごろ見慣れたシルエットのくせに、やけに重厚に見えた。 「……なんだろ。こんなに大きな建物が、空っぽになってるのって、すごい感じがする」 亜衣は誰もいないのに…

日差しが穏やかすぎてふと立ち止まりたくなるような朝、しかし僕はダイヤを正確に守ることを信条として感傷を排除したかのような鉄のかたまり、つまりバスに乗っていた。あまりに木々の緑と道路の灰の色的なコントラストが綺麗だったので、涙が流れそうにな…